ACTIVITY03

CFP(カーボンフットプリント)

ABOUT

日本プラスチック有効利用組合と
カーボンフットプリント

日本プラスチック有効利用組合は、地球環境問題という大きな課題の一つとして、プラスチックのマテリアルリサイクルを通して、CO2排出量削減に取組んでいます。
私たちの目標は、再生材が資源循環に貢献するだけでなく環境に優しい材料(製品)であることを広く社会に認知して貰い、普及させることです。

CFPの取り組みの狙いは「ライフサイクルでの定量評価」「継続的なCO2排出量削減」「公的機関の第三者検証」により、製品環境情報の開示を進め、リサイクル業界全体の信頼性向上に資することです。
長期的には、公共調達・民間調達の調達基準として採用され取引の安定に資することです。

CFPについて

CFP(カーボンフットプリント)とは、Carbon Footprint of Productsの略称で、商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室ガス効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに表示する仕組みです。
LCA手法を活用し環境負荷を定量的に算定します。

すべてのプロセスの環境影響を定期的に把握

出典:SuMPO HP

プログラムの歴史

  1. 2000~2011

    経済産業省・国土交通省・農林水産省・環境省の4省庁による「CFP制度試行事業」が開始

  2. 2012

    民間に移行し「カーボンフットプリントコミニュケーションプログラム」として産業環境管理協会による運営開始

  3. 2013

    ISO/TS14067 発行

  4. 2017

    エコリーフとCFPの両プログラムが統合され「JWMAI環境ラベルプログラム」に改称

  5. 2019

    (一社)サステナブル経営推進機構(SuMPO)に運営が移管
    「エコリーフ環境ラベルプログラム」と名称変更

※当組合では、CFP制度の試行事業から取組みを開始しています。

取り組み事例

ACTIVITY01

CO2排出量削減に向け、
製品のCFPを見える化
(CFP宣言 業界初の団体登録)
  1. 2011

    全日本プラスチックリサイクル工業会と協働で試行事業に参画

  2. 2013

    再生PEペレットと再生PPペレットのCO2排出原単位を共通原単位のデータベースとして日本で初の団体登録を行った。(プレスリリース)

  3. 2015

    (PE&PP)リサイクルペレット100、リサイクルプラスチック成形製品をCFP宣言製品として公開登録(プレスリリース)

  4. 2020

    (PE&PP)リサイクルペレット100、リサイクルプラスチック成形製品をエコリーフ環境ラベルプログラムにてCFP宣言製品として公開登録

FAQ

  • Q.1NPYのCFP活動はいつからされていますか?

    A.

    CFPの認証に向けては、2015年7月が活動のキックオフです。
    試行事業まで遡ると、2011から活動を行っています。

  • Q.2CFP対象製品はどの様なものですか?

    A.

    中間財として、再生ポリエチレンのペレットと、再生ポリプロピレンのペレットの2製品の認証を取得しています。
    再生加工製品としては、型込成形・射出成形・プレス成形・押出成形品でCFP参加企業の自社製品が認証取得(登録)しています。杭、角材、板材、台座、中央分離帯・車止めブロック、農業資材、雨水貯留槽等、多種多様に富んでいます。

  • Q.3マテリアルリサイクル商品のCFP表示はCO2削減にどの様に役立ちますか?

    A.

    表示の値は直接CO2削減量を表していません。その製品のライフサイクルにおけるCO2排出量の単位当たりの数値を示しています。
    この数値をベースにしてCO2削減量の目標設定が明確になり、削減の成果を定量的に把握することにより活動に弾みがつきます。

  • Q.4ヴァージン材料などで出来た使い捨て商品を焼却してしまうのと、リサイクル商品に再生して使うのとでは、どのくらいCO2発生量が削減しますか?

    A.

    二者をライフサイクルにてCO2発生量を比較します。
    片方は、ヴァージン材料の使い捨て商品を焼却し、新たなヴァージン商品を使用します。
    一方は、ヴァージン材料の使い捨て商品をリサイクルし、再生商品を使用します。

    ①廃棄物処理の工程では、単純焼却とリサイクルを目的とした中間処理とを比較します。
    ②次にヴァージン材料の製品と再生材の製品のライフサイクルでの比較を行います。

    ①②から使い捨て商品はヴァージンより再生材を使用した方が、単位当たり約1.7kg-CO2 削減します。(例:ポリエチレン製品で試算した結果です。)

  • Q.5CO2削減効果のあるリサイクル品を購入するにはどの様にすれば良いですか?

    A.

    NPYの加盟メーカー企業は、全国に20社以上ありますので、お気軽に事務局までご連絡下さい。
    関係する企業をご紹介いたします。

  • Q.6NPYの累計CO2削減数値はどのくらいですか?

    A.

    NPYのマテリアルリサイクル品の累積生産量は、データが保存されている2000年を起点にすると、2020年累計で207万㌧です。
    これを環境負荷低減量(CO2削減貢献量)に換算すると、約950万㌧-CO2になります。
    国内廃プラのMRによる有効利用CO2削減量の1年間分に相当します。

ACTIVITY02

CN(カーボンニュートラル)への取組
CFP低減活動(製品のCN)
1.製造工程での負荷低減
省エネルギーの改善
2.調達・流通工程での負荷低減
輸送方法の工夫
3.廃棄・リサイクル工程での低減(最大のターゲット;全工程の8割を占める)
自社製品の市場使用後の流通経路を追跡し、再再利用を目指す。(回収システムを構築し、トレーサビリティを確立)

会員企業においては、自社の状況に応じた中長期のCFP低減活動計画を策定し、チャレンジを開始しています。
組合はその活動を支援し成果を取り纏めていきます。

自社事業に関わるGHG総排出量低減活動(組織のCN)
1.製品のサプライチェーンCFPの算定
サプライヤー、メーカー、物流業者、ユーザーのサプライチェーン全体を統括してCFPを管理する。(一次データを把握)
2.Scope1,2,3による温室効果ガスの把握
Scope1:事業者自らの直接排出(燃料燃焼、工業プロセス‥‥‥‥‥‥‥‥自社
Scope2:他社から供給された用役(電気、熱・蒸気)に伴う間接排出‥‥‥自社
Scope3:Scope1,2以外の間接排出(事業者活動に関連する他社の排出)‥‥上流/下流

自社組織としてのGHG総排出量について、先ずは現状を把握しその後の削減活動に繋げます。

CFP宣言登録企業

公開番号JR-BA-20001Cポリエチレンリサイクルペレット100 JPRA/NPY

企業名 各社製品名
株式会社タイボー ポリエチレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
株式会社近江物産 ポリエチレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
有限会社ハイプラ ポリエチレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
株式会社リプロ ポリエチレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
ポリエチレンリサイクルペレット100 JPRA/NPY
登録公開日:2020年4月27日

公開番号JR-BA-20002Cポリプロピレンリサイクルペレット100 JPRA/NPY

企業名 各社製品名
株式会社近江物産 ポリプロピレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
川瀬産業株式会社 PPペレット 5007(SH)-1、5007(SH)-2、5005(SH)-3
株式会社タイボー ポリプロピレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
有限会社ハイプラ ポリプロピレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
株式会社リプロ ポリプロピレン リサイクルペレット100 JPRA/NPY
ポリプロピレンリサイクルペレット100 JPRA/NPY
登録公開日:2020年4月27日

公開番号JR-BB-20001Cリサイクルプラスチック成形製品 NPY/JPRA

企業名 各社製品名
川瀬産業株式会社 角材、ダンネージ
株式会社サンポリ あぜ楽ガード、ジョイステップ、はなえ
株式会社タイボー Sパレット、Pパレット、エコブロック
第一パイプ工業株式会社 工業用品、土建資材
ツタイ工業株式会社 中央分離帯ブロック
東洋ケミカル株式会社 下水道台座、埋設防護材、角材
有限会社ハイプラ レイルート、ファミリーバッド、PPポールザル
株式会社リバイブマツヤマ PS-K
株式会社リプロ デルタA45、デルタミニ40、カールイBA60
城東リプロン株式会社 ハイドロスタッフ
リサイクルプラスチック成形製品 NPY/JPRA
登録公開日:2020年4月27日

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